こんにちは、成守淳(@narumorijun)です。
今日は、中国語の漢字の「繁体字」と「簡体字」の違いについて紹介します。
繁体字」と「簡体字」は、どう違う?
ざっくり言うと「繁体字」は昔から中国にあるオリジナルの漢字であり、それを中華人民共和国が約50年前に誰にでも分かりやすく簡単にしたものが「簡体字」です。
現在では、それぞれ下記の国と地域で使用されいます。
・簡体字:中国、シンガポール
・繁体字:台湾、香港、マカオ
日本語の漢字は、どっちに近い?
日本語の漢字はどちらかというと「繁体字」に近いものが多いように思いますが、「簡体字」と同じものも多く混じってます。
例えば、「動く」という漢字は繁体字でも同じく「動」ですが簡体字では「动」。
逆に「体」という漢字は繁体字では「體」、簡体字では日本語と同く「体」です。
いわゆる日本で言う「古い漢字」が繁体字と言ってもいいかもしれません。
それでは次に簡体字、繁体字、日本語でそれぞれ違う漢字を見てみましょう。こうして見てみると、日本語は簡体字と繁体字の中間のように見えます。
いや、どちらかというと繁体字よりですね。
【簡体字 / 日本語 / 繁体字】
盐 / 塩 / 鹽
丰 / 豊 / 豐
观 / 観 / 觀
艺 / 芸 / 藝
发 / 発 / 發
乐 / 楽 / 樂
脑 / 脳 / 腦
卖 / 売 / 賣
どちらを勉強すべき?
ちなみに日本人が学ぶ中国語は基本的には中国で使用されている「簡体字」であり、中国
僕は大学1年の時に中国語を勉強し始めましたが、当然のごとく「簡体字」で勉強し始め
ところが、台湾で中国語を勉強する場合は「繁体字」の教科書が使われ、簡体字を学ぶこ
僕も仕事で台湾での生活が長く、その後台湾人とやり取りをするのにも100%繁体字を
もちろん簡体字を習った時間が長いこともあり、簡体字も分かるし、繁体字も台湾生活の
結局どちらを勉強すべきかと言われれば、
「状況によって異なる」と言うしかないと思います。
・就職や資格を重視するんだったら「簡体字」
・中国相手の商売は「簡体字」
・台湾相手の商売は「繁体字」
・中国大陸を旅行するためだったら「簡体字」
・台湾が好きで中国語をやるんだったら「繁体字」
どちらが良いとか悪いとかではない。
まずは自分が何のために中国語を学ぶのか、
これが明確であれば自ずと答えは出てくると思います。
ちなみに…
「簡体字」と「繁体字」
繁体字を簡略化したものが簡体字。
體/体、動/动、舊/旧、機/机、畫/画…
挙げればキリがありません。
ただルールは存在します。

最近また一つ発見しました
・夠(繁体字)
・够(簡体字)
日本語で「足りる」という意味のこの漢字。
「へん」と「つくり」を入替えただけ…
え… なんで入替えたの??
逆に混乱してしまうのでは…!?
…謎です。