中国語の検定試験を受けたことはありますか?
僕は大学時代に中国語検定2級と旧HSK9級(現在の6級に相当)に合格しました。
中国語検定に関しては、同時受験で準1級も受験しましたが、当時大学生だった僕には全く歯が立ちませんでした。2級と準1級の差はめちゃくちゃ大きく感じました。
ちなみに1級は鬼のように難しく、プロの通訳者やネイティブじゃないと受からないんじゃないかといったレベルだそうです。
なので、僕も今の実力を確かめるために、近々「中検準1級」と「HSK6級」を受けてみようかなと思います。それと台湾が主催している「TOCFL」は受けたことがないので、これも同等のレベルのテストにチャレンジしてみたいと考えています。
中国語の検定試験の種類に関して
中国語の検定試験と一口に言っても色々あります。
パッと思いつくだけでも、
・中国語検定
・HSK
・TECC
・C.TEST
・TOCFL
・通訳案内士
などが挙げられます。
通訳案内士の試験に関しては、語学力のみでなく、観光やガイド関連の知識や能力も問われますので、少しその他の試験とは性格が違います。
そして、C.TESTに関しては、2019年2月時点で公式サイトを見ても、2018年で更新がストップしているので、もしかしたらひっそりと終了してしまったのかもしれません。今のところ正式な発表などはありません。
よって、一般的にな中国語学習者が受ける可能性のある主な中国語の検定試験は下記4つだと思います。
- 中国語検定(以下、中検)
- HSK
- TECC
- TOCFL
以下、簡単にそれぞれの概要を表にまとめてみました。
(認知度や問われる能力は主観も入っています)
中検 | HSK | TECC | TOCFL | |
主催 | 日本 | 中国 | 日本 | 台湾 |
認知度 | ◎ | ◎ | △ | △ |
漢字 | 簡体字 | 簡体字 | 簡体字 | 繁体字 |
主に問われる能力 | ピンイン、 文法知識 |
文法、読解 リスニング |
コミュニケーション能力 | 文法、読解 リスニング |
それぞれの試験の特徴について
それでは、それぞれの試験の特徴についてざっくり解説してみます。
(できるだけ客観的に解説しますが主観も入ります)
中国語検定
中国語検定は、英語でいうと「英検」のようなものです。いかにも日本人が受験するような試験であり、初級ではピンインや四声をまず問われ、語彙力や文法知識に重点を置かれているように思います。中国語を喋れずとも多少の聞き取りができれば2級までは合格できると思います。
こちらの試験は昔からある試験なので、日本では非常に認知度が高く、就職活動の際にも役に立ちます。できれば履歴書には2級を書きたいところです。私自身も大卒の就職活動では中検2級とHSKの成績を見られました。
逆に、海外では次に述べるHSKが主流であり、中検を持っていてもほぼ役に立たないと考えておいた方がよいでしょう。
HSK
こちらは間違いなく世界で最もポピュラーな中国語試験です。
中国語検定が「英検」とすれば、HSKは「TOEICやTOFEL」のようなものです。
僕が大学で中国に留学していた時も、皆この試験を受けるために一生懸命勉強していましたし、このレベルで皆成績を競い合っていました。
今後グローバルに活躍したいという方は間違いなくHSKの取得を考えるべきです。昔に比べると、日本でも開催場所が増え、回数も増えましたので、中国語学習者であれば積極的に受験してみてはいかがでしょうか。
現地の大学での入学試験や現地の就職にも必ず役に立ちます。
TECC
こちらの試験は、僕の肌感覚ではそんなに認知度が高くありません。
僕自身、受けたことがないので分かりませんがネットで調べる感じでは、実際の生活やコミュニケーションの場面などにおける中国語が出題され、中国語の文法知識や読解能力と言うよりは、実践能力が試されるような試験になっているようです。
この試験がどこで役に立つかは不明です。
TOEICのようにスコア制になっていますので、定期的に受けることで自分の実力の伸びを実感してみるのもいいかもしれません。
TOCFL
こちらは、唯一繁体字の試験でして、台湾の機関が主催をしている試験となります。言ってしまえば台湾版HSKのような感じです。
日本ではほとんど認知されていませんので、日本での就職活動においてはほとんど役に立たないと思います。
ただ、台湾の大学進学を考えている人にとっては「○級以上が条件」という入学条件もあるようですので、当試験の受験が必須になります。
各試験のレベルの比較表
下記の比較表に最も分かりやすくまとめてみました。
(あくまでも目安として参考にしてください)
※上の表と並びが違うのはご容赦ください
※TECCは含みません

中国語学習者が目指すべきところは?
基本的な日常会話を目指すならば、初級〜中級。
ビジネスでも使いたいならば、中級〜上級。
以上が、おおよその目安となります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
中国語を勉強しているからといって、必ず検定試験を受けなければいけないわけでもないし、これらの試験を受けたことがない人もペラペラな人はいくらでもいます。
ただ、あなたの客観的な中国語のレベルを測るための客観的な指標になりますし、自分のレベルチェックとしてもこれらの試験を受ける価値は十分にあると思います。
それぞれ目的によって受けるべき試験が違ってくると思いますので、自分の中国語学習の目的を再度確認し、必要に応じて自分に合った試験を受けてみてはいかがでしょうか。
以上、参考になれば幸いです!